仕事で気分が落ち込みすぎないようにする方法

仕事でミスして上司に指導された時など、気分が落ち込み、嫌になったりすることはありませんか?

必要以上に気分が落ち込まないようにするために非常に有効な考え方があります。

うつ病などのメンタルヘルスの治療にも使われている認知行動療法の考え方です。

この記事では、普段の生活でも気を付けることで仕事で気分が落ち込みすぎないようになるために非常に有効な考え方をお伝えします。

記事を読み終えると、ストレスをケアする手法を知ることができるでしょう。

人の捉え方は十人十色

十人十色ということわざはご存知ですか?10人いれば、10通りの考え方があるということわざです。

普段の生活をするなかでは特に気にすることはないかもしれませんが、本当に私たちは1人ひとり異なった個性を持っています。

仕事で同じことを経験しても、ストレスを強く感じる人もいれば、平気な人もいます。

同じ会社に勤めていても、自分の勤める会社をブラック企業だと思う人もいれば、天職だと思う人もいます。

この違いは何から生じるのでしょうか?

この違いは、人の認知から生じます。

「認知」とは、出来事をどう感じるか、どう考えるか、という出来事や状況の捉え方のことです。

仕事上のミスを上司から指導されたときの場面を例に考えてみましょう。様々な捉え方が考えられます。

①自分が失敗した時だけを見られている気がする、怒られて嫌になる。

②ダメな奴だと思われたかもしれない、悲しい

③上司に怒られた周りの同僚に白い目で見られていた

④指導されたというのは期待されている証拠だ、頑張ろう

⑤指導されてよくわかった、これを機会にもう一度基本を見直そう

何かあった時に、自動的にどのような思考を取るか、その思考のクセ(自動的にする思考のクセを自動思考といいます)は人それぞれです。

上記の①~⑤の捉え方をみると、そのなかでストレスが貯まりやすい捉え方と、ストレスを感じないであろう捉え方があるのに気づいていただけたでしょう。

ストレスの要因になるのは、上司にミスを指導されたという出来事自体ではないのです。

その出来事を受けて自分がどのように捉えているかがストレスの要因になるのです。

自分の自動思考を知ることで、気分が落ち込みすぎなくなる

同じ出来事を経験しても、その捉え方は人それぞれです。

私たちは、何かを経験すると、その人独自の捉え方をして、反射的に思考をします。

そして、もうお分かりのように、その自動思考は、絶対的なものではなくあなた固有のものなのです。

あなた固有の自動思考により、あなたはストレスをもたらされています。

ストレスは常に悪いものではなく、仕事上のパフォーマンスを高めるためにある程度は必要なものです。

しかし、あなたの自動思考によって過剰にストレスを感じ、気分が落ち込みすぎるのはよくありません。

気分が落ち込み過ぎる原因となっているあなたの自動思考を変えることができると、ストレスの感じ方を変えることができます。

自動思考を意識的に変えることはできます。

しかし、それは簡単ではありません。

まずは、自分がどういった場面で、どういう風に捉え、どう自動的に考えているのかという自分の自動思考を知りましょう。

その自動思考はあなたらしさを表しています。

無理に変える必要はありませんが、どういう自分の考え方が、今身をおいている環境の中でストレスに繋がっているかを知れば、ストレスへの対処の仕方もわかります。

知るだけで、ストレスは軽減します。

そして、必要以上にストレスに繋がっている自分の考え方を、可能なら少しでも修正できれば、もっと楽になることができるでしょう。

まずは、あなたの思考のクセを知ることから始めましょう。

他人の認知を知ることで、視野が広がる

認知が人それぞれ異なるということは理解いただけているでしょう。

認知が人によってことなるのと同様に、見えている視野も人によって異なります。

上司とあなたでは、視野が異なります。

あなたより、あなたの上司が仕事における視野は広いことが多いでしょう。

あなたの上司より、社長や役員の方が視野が広いことが多いでしょう。

役職が上の人間の方が視座(視点の高さ)が高いため、視野が広くなる傾向があります。

自分の認知や思考のクセを自覚できるようになることで、他人の認知や考え方にも気づくことができるようになります。

上司や社長の発言を聞いた際に、どういう思考でその発言がなされているのかを考えることは、非常に有意義なことです。

例えば、コロナウイルスがはやっているという外的環境のニュースを見た場合です。

この場合、何を見ているかはわかります、コロナウイルスのニュースです。

そして、発言を聞いた際に、あなたがそのニュースを見て思いついたことと異なることを上司が言っていたとします。

その発言はどういう考えのもとで行われているのかを考えてみましょう。

そうすると、仮説ではありますが、上司の考えがわかります。わからない場合は、聞いてみましょう。

そのような考え方があるのだなと気づくことであなたの視野が広がっていくことでしょう。

視野が広がり、多様な認知があることを知り、自分の認知や他の人の認知を知ることができれば、客観的に物事を見ることができるようになります。

自分の認知や自動志向についても、冷静に見れることができれば、ストレスへの対処も上手になります。

すべては、まずは自分の思考の自動思考を知ることから始まります。

出来事に対して、自分がどのように捉え、自動的にどういう考えをするかを一つ一つ理解しましょう。

自動思考を理解するのに、「思考記録表」というツールがあります。

GOOGLEで画像検索するとご覧いただけます。状況とその時の気分と自動思考を記録するものです。

何か落ち込むことがあったり、こころの動きがあった時に、それを思い出して、記録していくものです。

ただ、頭のなかで考えるだけではなくて、実際に書き出してみることで、改めて気づくことがあるでしょう。

まとめ:仕事で気分が落ち込みすぎないようにする方法

自分の思考のクセ(自動思考)を知ることで、過度なストレスへの対処力が向上します。

この記事の内容をまとめると下記です。

    ・ひとの捉え方は十人十色、あなたの捉え方は絶対ではない

    ・自分の自動思考を知れば、過度なストレスの原因になっている自分の捉え方を知ることができ、それに対処できるようになる

    ・さらに他の人の捉え方も知ることができれば、どんどん視野が広がり、ストレスへの対処も上手になる

    自動思考を知ることは、対して手間はかかりません。

    仕事のなかでストレスを感じることがあれば、「状況」と「その時の気分」と「その時何を考えていたか(自動思考)」を、是非書き出してみてください。

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