サラリーマンのための起業ガイド:ビジネスモデルの基本を学ぶ

起業のアイデアやビジネスプラン(事業計画)を考える際に、ビジネスモデルの理解は非常に重要です。

ビジネスモデルを知ることで、発想の幅が広がり、これまで思いつかなかったような事業を思いつくことができるようになるからです。

とはいっても、ビジネスモデルと言われると小難しく感じる方もいらっしゃるでしょう。

この記事では、まずはビジネスモデルについてを知る入り口としてもらえるためのビジネスモデルのとてもシンプルな基本モデルを解説します。

すべての事業の根底にあるモデル

すべての事業の基本モデルは、価値を提供して、対価を得るというものです。
例えば、パン屋さんは、パンを価値として提供して、パンの対価を得ています。一般的なパンの場合、100円~200円ぐらいの価格帯で現金で対価を受け取ることが多いでしょう。
この物々交換モデルが最も基本的なビジネスモデルです。
ご存じのとおり、物々交換といっても、物と物を直接交換するのではなく、貨幣を媒介とした交換になります。多くの場合、対価は貨幣になります。

提供する価値の多様性

パン屋さんの場合は、パンというモノを価値として提供しますが、モノだけが価値ではありません。ヒトの行動が価値になることもあります。このパン屋さんが「家庭でもできるおいしいパンの作り方」を教えるパン教室を開くなどしてお金をもらえば、ヒトの行為によってサービス提供していることになります。これを役務提供ともいいます。
また、情報も価値になります。
「家庭でもできるおいしいパンの作り方」がとても簡単なパンの作り方で、家に当たり前のようにある道具でできる方法だとすれば、情報自体にとても価値があります。
この情報を、レシピにして販売したり、本にして出版したり、その情報をもとに商材を生み出し、価値として提供することもできるでしょう。

体験と仕組みも価値を生む

この「家庭でもできるおいしいパンの作り方」を活用して、介護施設などの厨房でパンを作り入居者に出来立ての美味しいパンを食べてもらうというサービスを作ったとしましょう。
そのパンの材料のキットを宅配で届けて、レシピと作業工程を伝える動画を見ながら、入居者も一緒にパンを作れるようにしたとしましょう。自分でパンを作って、美味しいパンを食べられるという体験が生まれれば、それはパンというモノを超えた価値が生まれます。
さらに、仕組みも価値になります。
子どもが大きくなり、少し時間ができた主婦が自分で何か仕事をしたいと考えたとしましょう。パンが好きだからパン屋を始めたいけど、経験がないため自信がないとします。そのような人に、パンのレシピ、材料の仕入れ先、店舗の開発のしかた、パン教室の開き方、販売促進のしかた、介護施設へのサービスの提供のしかた、などのこれまでのサービスを作り、提供する仕組みを教えることは、価値があるでしょう。お分かりだと思いますが、こういった価値の代表例がフランチャイズです。

ビジネスモデルの広がり

ビジネスモデルの基本的なモデルを見てきました。
提供価値に焦点を当てて、検討するだけで、パン屋さんにも色々な提供価値があることがお分かりいただけたと思います。提供価値以外にも他にもまだまだビジネスモデルの切り口はあります。ビジネスモデルを学ぶことで、ビジネスの選択肢がとても広がっていきそうだということがお分かりいただけたのではないでしょうか。
起業のアイデアやビジネスプランを練る際に、ビジネスモデルの知識を活用することで、より豊富な選択肢を持つことができます。次回の記事では、ビジネスモデルについてさらに詳しく掘り下げますので、ぜひご覧ください!

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