いま注目されているコンテンツマーケティングには、成果を大きく左右するコツがあります。
コンテンツマーケティングは、費用があまりかからず、効果が長続きするというメリットがあります。
一方で、手間がかかったり、効果が出るまで時間がかかったりするというデメリットがあります。
始めるのは簡単なので、導入している企業は多いですが、手間がかかるわりに効果が出ず、止めてしまっている企業も多いのが実態です。
しかし、コツを外さずに実施すれば、そのうち必ず効果が出始め、効果を実感していただけます。
この記事では、そのインターネット上でのコンテンツマーケティングにおいて、効果を出すコツについて解説します。
記事を読み終えると、コンテンツマーケティングにおけるコンテンツ作成についての理解を深めていただけるでしょう。
消費者の知りたい情報を伝える
あなたは、購買活動を行う際に、どういった情報収集を行いますか?
例えば、あなたが家を買おうとしているとしています。
戸建住宅にするか、分譲マンションにするか
新築にするか、中古にするか
価格の相場は?
人気のエリアは?
家を買うことの問題点は?
人気の施工会社ランキング
など、色々調べるのではないでしょうか?
つまり、これが、消費者の知りたい情報です。
コンテンツマーケティングで、発信すべき情報は、消費者の知りたい情報です。
あなたが消費者側の時に知りたい情報を考えると、どういう情報を発信すべきかがお分かりになられると思います。
それを、HPのコンテンツ、ブログ、動画などで伝えていくのです。
にもかかわらず、発信されていて非常によく見るコンテンツは、企業が発信したい情報です。
新製品・新サービスの情報だったり、会社の理念についての情報だったり、なにか賞をもらったりした情報だったり、これらは会社が伝えたい情報です。
すでに会社のファンになっている人にはいいかもしれませんが、ファンではない人は興味を持たないでしょう。
また、もっとすごいのが、ラーメンを食べたとか、大掃除をしたとか、スタッフの私生活についての情報を掲載している企業があります。
さて、あなたは、そのようなコンテンツをしっかり読んだことはありますか?
きっと、ないと思います。私は、ないです。
なぜ、そういった情報を見ないかといえば、そんなものを見ているほど暇ではないからです。
とにかく消費者が知りたい情報は何かを考え、消費者が時間を使って、調べてまで知りたいだろう情報を考えて、それをテーマにコンテンツを作るのです。
そうではないと無駄な徒労に終わります。
消費者が知りたい情報を仕入れるとても良い方法があります。
それは、お客様からの質問です。
HPの問合せフォームや、アンケートでの質問、または現場で接客するスタッフが直接受けている質問、それらがまさにあなたの会社に消費者が聞きたい情報です。 よくある質問に答えるところから、コンテンツ作成を始めてみるのもよいのではないでしょうか。
定番の消費者の知りたい情報とは
消費者の知りたい情報というのは定番のものがあります。
鉄板のものを3つお伝えします。
「価格について」
「対決もの」
「ランキング」
です。
結局、いくらかかるのか?というのは、非常に気になるテーマです。
業界の相場だったり、価格に影響する要因だったり、自社の価格帯だったりをコンテンツにして発信できますか?
コストについては、発信したがらない事業者がほとんどです。
もちろん、価格には幅があって、責任を持って伝えるのが難しい場合もあるでしょう。
しかし、消費者は、「価格について」非常に興味を持っています。
ぜひ、価格についての情報を提供してみてください。
消費者は興味を持って読んでくれるでしょう。
次に「対決もの」も興味を持たれるテーマです。
例えば、家を買う場合の対決ものは、
「戸建VSマンション」とか「新築VS中古」とかです。
購買活動をするときに、どっちが自分にあっているのか検討で迷うことは多くあると思います。
消費者の悩みそうな2つの要素のメリットとデメリットを伝えて、判断を助けるようなコンテンツが喜ばれます。
ここで注意しないといけないのは、2つで対決をしないといけなくて、3つ以上にしてはいけません。
「戸建VS注文住宅VSマンション」みたいに、3つになるといきなり判断ができなくなり、消費者が読んでも判断材料にしづらい記事になります。
どうしても書きたい場合は、「戸建VSマンション」と「ハウスメーカーVS工務店」みたいに分けてコンテンツを作成してください。
定番の3つ目は、「ランキング」です。
やっぱりランキングが好きな人が多いです。
人気ハウスメーカーランキングとかを掲載するのです。
自分の会社でランキングを作ろうとすれば、どうしても自社の取り扱っている商品やサービスの人気ランキングが多いかと思います。
例えば、家を買う場合だと、人気のオプションランキングとかです。
そういうコンテンツもよく目にしますが、ランキング情報のなかではあまり求められていない情報です。
一番、消費者に求められているランキング情報は、人気のハウスメーカーランキングとか、人気のマンションディベロッパーランキングとかです。
つまり、他社のランキングです。(自社を入れるとフェアではなくなるので、客観性がない場合は自社は外してください)
これは、非常にデリケートなコンテンツになりますが、筆者の主観であることを強調することや、切り口を設定することを行えば、オッケーになるかと思います。
切り口を設定するとは、例えばマンションを例にとると、よく売れているランキングを作るとするならば、供給戸数の順番など客観性を持たせられるような切り口でランキングをするということです。
これは、コンテンツとして出す際のデメリットもあるので、工夫が必要ですが、消費者は興味を持って読んでくれるコンテンツになります。
最初はニッチがお薦め
月間100万回検索されるキーワードでの検索結果で、2ページに表示されるのと、月間1万回検索されるキーワードでの検索結果で、1ページ目のトップに表示されるのでは、どちらが成果が出やすいと思いますか?
断然、後者です。
一つのキーワードでトップ表示されるということは、他の様々なキーワードでもトップ表示されています。
そうなるとページの閲覧回数がグッと伸びます。
そして、ニッチなキーワードの方が、圧倒的に検索結果で、トップになりやすいです。
多くの人が興味を持ち、よく検索されるワードで上位表示されるのは、ライバルが多く難しいです。
それより、ライバルの少ないニッチなワードでトップを目指しましょう。
そして、できれば、複数のニッチなキーワードでトップに表示される状態を作っていくの目指しましょう。
私自身、他の事業で、「キャリアカウンセリング 名古屋」という検索キーワードで検索順位1位を取りました。(今は2位になってしまっていますが)
4年ほど前にコンテンツマーケティングを始めて3~4か月で、すぐにその結果が出ました。
それから、味を占めて今でもコンテンツマーケティングが好きで、今日も記事を書いています。
3~4か月で検索順位で1位になった要因は、一つです。
それは、ニッチなキーワードということです。
もちろん、他のいくつかのキーワードでも検索順位が上位になっており、このサイトは3年間ほど放置していたのですが、その間安定して集客ができ、売り上げが上がっておりました。
ニッチなキーワードだと比較的早く結果が出て、モチベーションが湧いてきます。
コンテンツマーケティングが辛いのは、手間がかかるのに、最初は今一つ効果がでないことです。
そのうち、心が折れてしまい、取り組みを中断してしまう方も多いのが実態でしょう。
まずは、小さなキーワードのNO1を目指して、それから、他のキーワードでのNO1も狙っていくように、どんどんコンテンツを充実させていくことを、私は強くお薦めします。
まとめ:ブログ記事などのコンテンツマーケティングを実施する際の3つのコツ
インターネット上で、ブログ記事などのコンテンツマーケティングを実施する際の3つのコツについて記述いたしました。
この記事の内容をまとめると下記です。
・企業の伝えたい情報ではなく、消費者の知りたい情報を伝える
・消費者の知りたい情報の鉄板は、「価格について」「対決もの」「ランキング」
・最初は、ニッチなキーワードで検索順位トップになることを目指す
コンテンツマーケティングは非常に強力なマーケティング手法です。
ただ一歩間違えると、労力ばかりがかかり、全く集客や売上拡大の実感が持てずに、中断してしまうことになります。
ある一定以上のコンテンツの量も必要ですが、大切なのは質です。
時間をかけてでも読みたいと思ってもらえるような情報を提供しないと読んでもらえません。
消費者が欲している情報を考えて発信してみてください。
興味を持たれたら、是非、ライバルが少なそうなところで実践してみてください。
記事をご覧いただき、ありがとうございました。