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【診断士】中小企業診断士を1年間の独学で一発合格できる効率的な学習方法

中小企業診断士試験の勉強を効率的に進めたいと悩んでいませんか?

中小企業診断士試験の学習をされる方は、社会人の方がほとんどです。

忙しい社会人にとって資格の勉強の最大のテーマは限られた時間の中で、効率的に進めることです。

実は、私は、働きながら、1年間の独学で中小企業診断士の1次試験と2次試験をともに一発合格しました。

効率的な学習とは、頭にインプットしたことを忘れないように脳にしっかり定着させる学習のことです。

この記事では、その効率的な学習方法をご紹介します。

記事を読み終えると、中小企業診断士試験の勉強はもちろん、その他の資格試験の学習などでも活用いただける効率的な学習方法をご理解いただけるでしょう。


  忘却曲線にみる記憶の失われるスピード

効果的な学習方法のコツ1;接触回数を増やす

非効率な学者とはどういった学習でしょうか?

それは、頭にインプットしても定着しない学習です。

やったはずなのに、問題が解けない。やったはずなのに、言葉が出てこない。やったはずなのに、人に説明できない。

つまり、頭にインプットしても定着しておらず、何度も何度も同じことを繰り返すのが学習の非効率を引き起こしています。

逆にいえば、学んだことがしっかり定着していけば、効率的な学習になるのです。

さて、ここで人はどれくらい記憶したことを忘れるのでしょうか?

上の図表をご覧ください。エビングハウスの忘却曲線です。エビングハウスの実験によると、このように急激に記憶が失われたようです。

これほどに人は忘れやすいのです。

あなたが憶えても憶えても忘れてしまっても、それは仕方ありません。記憶が定着するように工夫しないと、忘れてしまってもしょうがないのです。

ただ、このエビングハウスの実験は、人間が忘れやすいということ以外のことも示唆しています。

それは、反復すると記憶が定着するということです。

記憶した次の日にまた記憶し、それからまた次の日にまた記憶すると言う風に反復すると、どんどん短時間で記憶ができ、記憶が定着していくことを証明しました。

1度だけの暗記だとすぐ忘れてしまいますが、短期間に複数回反復して記憶することが、記憶が定着するということ示したのです。

これは非常に大切です。

多くの人は、学習する際にどんどん進めていきます。テキストをどんどん読み進め、問題集をどんどん解いて進めていきます。

復習をする人も、復習のスパンは、1週間後とかでしょう。1週間後でも遅いのです。

1週間後に復習した時に、まだ1週間前のことなのに、多くのことを忘れていて愕然としたことはありませんでしょうか?

そして、口をそろえてこう言うのです。

「昔は憶えられたのに」と。

加齢とともに記憶力が低下するのも事実です。

流動性知能と呼ばれる機能は、加齢とともに低下すると言われています。

しかし、個人差はありますが、そこまで劇的に低下するわけではないとも言われています。

つまり、記憶力が大きく低下したのではなく、勉強のしかたに問題がある場合が多いのです。

思い出してください、中学生や高校生の時のことを。例えば、英語の授業は週に何回ありましたか?

宿題をやることを考えると最低でも週2~3回は英語の勉強をする時間があったんじゃないでしょうか?

多い学生は毎日のように勉強する生徒もいます。
そして、学習の進捗スピードはそこまで速くなかったはずです。同じことが何度も出てきたでしょう。

つまり、学生の時の学習は、よく反復していたから、その結果として、しっかり定着していたのです。

それに比べて社会人の学習は、一気に進めて、忘れて、また一気に復習するというケースが多く見られます。

学習に対するモチベーションが高いがゆえにどんどん進めたいという方も見られます。

しかしそれでは、忘れてしまいやすい学習方法になってしまいます。

そうではなく、こまめに復習するようにすれば、記憶は定着します。

復習するタイミングは、翌日です。

最低でも3日連続同じ内容に接触するのです。理想は、5日連続同じ内容に接触しましょう。

そうすれば内容がかなり脳に定着することを実感いただけるでしょう。

では、毎日テキストの同じページを読むのかと思う方もいらっしゃるでしょうが、それは違います。

接し方は変えるのです。

例えば、
1日目は、テキストの読み込みをします。
2日目は、該当箇所の問題の演習と解説の読み込みをします。
3日目は、解説動画(授業)を視聴します。
4日目は、該当箇所の問題の演習と解説の読み込みをします。
5日目は、テキストの読み込みをします。
6日目は、該当箇所の過去問題集の演習と解説の読み込みをします。
7日目は、専門書籍を読み込みます
、といった感じに、インプットとアウトプットを交互に繰り返しながら、接触するのです。

焦らずに反復することで、確実に定着させていくのです。

例えば、企業経営理論(経営戦略)を6週間でマスターする場合は、下記の計画を立てます。
1週目;企業活動、経営戦略の全体像、事業戦略
2週目:技術経営、CSR、コーポレートガバナンス
3週目:組織構造論、組織行動論
4周目:人的資源管理
5周目:マーケティング総論、マーケティングマネジメント戦略、マーケティングリサーチ、購買行動
6周目:価格戦略、チャネル・物流戦略、プロモーション戦略、関係性マーケティング・デジタルマーケティング

ポイントは兎にも角にも進めてみるということです。

例えば、1週目は、企業活動、経営戦略の全体像、事業戦略を学習します。

1日目は、テキストを読み込みます。

私が独学使ったTACのスピードテキストですと、36ページあります。この36ページを初日は、ざっと読むのです。決して、暗記しようとしてはいけません。できれば理解できるように読みたいところです。時間がない場合は、ざっと読むだけでも大丈夫です。

2日目は、問題集を解きます。

TACのスピード問題集だと15問ぐらいあります。ここでも、問題は全然解けなくて大丈夫です。ただ、解説はしっかり読み込みます。

3日目は、解説動画などを視聴し、インプットします。

速度を速めるなどして無理なく1日で該当箇所の復習をします。

4日目は、2日目と同じ問題を解きます。

答えを覚えていても大丈夫です。気にせず、取り組みましょう。自分の得意な部分と苦手な部分が浮かび上がってきます。

5日目は、テキストの読み込みをします。

かなり理解できるようになっていることに気づかれるでしょう。できる限り、理解しようと読み込んでください。

6日目は、過去問題を解きます。

いきなりこのタイミングでもう解いてください。正答できます。過去5年分が掲載されている問題集などを使いましょう。巻末に出題領域の一覧が載ってますので、そこから解く問題を探せます。

7日目は、専門書籍を読み込みます。

企業活動、経営戦略の全体像、事業戦略ですと、お勧めは、「グロービス MBA経営戦略」です。テキストなどより取っつきづらい専門書も十分読めるようになっており、理解がさらに深まります。

1日2時間の学習量でなんとか進められる計画かと思います。仕事の都合などで、勉強できる日は多めに勉強して貯金し、仕事が忙しい日は少なめで借金しても大丈夫です。

ただ、1日30分は少なくても時間を取りましょう。30分あれば、テキストをザーと流し読むことができますし、問題をざーと解くだけ解くことができます。

つまり、理解できなくても、解説を読み込めなくても、とりあえず該当箇所のすべてに毎日接触することが大切なのです。

1週間で、毎日接触していると、7回接触することになります。

7回接触するとだいぶ理解でき、記憶も定着しています。そうなって始めて次のテーマに進むのです。


効果的な学習方法のコツ2;点を線にしながらインプットする

加齢とともに低下する流動性知能がありますが、一方で加齢とともに向上する結晶性知能というものがあります。

経験を積むことで、様々な知見や視点を身に着けることで磨かれる知能です。ぜひこれを活かしていきましょう。

私は、20代前半に公認会計士の勉強をしました。

3年間学習し、合格できず、断念しました。そして10年以上あとに、30代中盤で中小企業診断士の勉強をし、働きながらの1年間で、独学で一発合格できました。

何が違うかと言いますと、圧倒的に効率的に効果的に学習する方法を見出して、それを実践できたことが違いです。全く学習の効率が違いました。

その学習方法の1つ目は、先述した短期間の徹底反復です。

暗記しようとせずとも、毎日同じことを反復していれば、自然と覚えてくれます。

そして2つ目は、インプットする際に点を線にするということです。

先ほどのエビングハウスの実験ですが、実は、実験の対象は無意味な要素の集合でした。

無意味なものを覚えるのはつらいです。

たとえば、電話番号などの意味を持たない数字は覚えづらいでしょう。しかし、語呂合わせなど何らかの意味をもたせると一気に覚えやすくなるはずです。

つまり、記憶の定着のコツは、インプットする事柄になんらかの意味を持たせることです。

新しい全くまだ知らない内容を頭にインプットする際に、すでに知っている内容と紐づけて頭にインプットするのです。

20代の前半に社会人としての経験がほとんどない中で勉強していたときはこれが全くできませんでした。

しかし、30代になって経験を積んできますと、本に書いてある内容が、これまでの自分の経験と結び付けられることに気づいたのです。

多くのことは、これまで仕事の現場で見聞きしたものと接続できました、そうすることで一層深く理解ができ、記憶しやすくなったのです。

40代や50代い上の方など、経験が豊富な方は、さらに様々なご経験と結び付けられることでしょう。

新しく学ぶ内容をすでに知っていることや経験してきたことと結び付けながら、頭にインプットするというのは、非常に有効は方法です。

点を線にしようとする際に、なかなか難しく感じる方もいるでしょう。

コツは、仮説で良いということです。

つまり、自分のこれまでの知識や経験と結び付けようとする際に、本当にそうかはわからないことが多くあるかと思います。

そんなときは、良く知らなくても「きっと」そうなんだろうなっていう仮説ベースで気楽に捉えてください。

例えば、ポーターの競争優位を勉強したとしましょう。

ファーストフードを例にして、点を線にしてみましょう。

「きっと」マクドナルド低価格戦略(コストリーダーシップ)で、「きっと」モスバーガーとフレッシュネスバーガーは差別化戦略なんだろう。

「きっと」モスバーガーの差別化ポイントは、店内で作っていたり、素材にこだわっていて味がおいしいことで、「きっと」フレッシュネスの差別化ポイントは古き良きアメリカな感じなんだろう。

といった具合です。一気に身近に感じませんか?

一つ一つ学ぶ中で、これまでの自分の経験や知っていることの中で、紐づけられることはないか考えてみましょう。

中小企業診断士の勉強は、商売の勉強です。商売をした経験や商売をされた経験など、商売に関わった経験は必ずお持ちでしょう。

経営戦略やマーケティングはほとんど経験に結び付けられます。

仮説を調べて検証してみるのもよいでしょう。

明示はされていませんが、HPなどをよくよく見てみるとどんな戦略でどういうことを大切にしているかは見えてきます。

確証を得るのは難しいですが、大体確からしい仮説だろうなということは確認いただけるでしょう。

こういう勉強には余計に思える確認も記憶の定着に非常に有効です。急がば回れの精神で行きましょう。


効果的な学習方法のコツ3;楽しみながら仮説のアウトプットをする

そして、つぎに楽しみながらアウトプットしてみます。

例えばマクドナルドにいった際に、本当に低価格戦略か確認してみるのです。

すべての商品が低価格と言えないことに気づくかもしれません。

低価格戦略だけど、サービススタッフのレベルや店内の環境のレベルの高さに気づくかもしれません。

商品はお世辞にも高品質とはいえなくても、別の部分の品質の高さがあるかもしれません。

もしかすると平均客単価はそこまで低くないかもしれません。

そういえば一時、ハンバーガーの低価格化やコーヒー客の取り込みに注力した際に、業績が低迷したことを思い出すかもしれません。

そのときと比べて業績が回復した今は、客単価が向上しているでしょう。

となると、そこまで低価格という実態ではないかもしれません。ライバルをコンビニとしたら、コンビニの弁当でランチを済ませるほうが安上がりです。

ただ一方で、一般的にはリーズナブルなイメージが定着していると言えでしょう。リーズナブルというブランドイメージで、大きな集客力があるのかもしれません。

もしかするとそこに同社の強みがあるかもしれません。

こんな感じに、現場で検証してみると、実に楽しくないですか?

外食でも、旅行でも、何がしらサービスを受ける際は、チャンスです。

その店の事業戦略やマーケティング戦略を仮説ベースで検討すると非常に面白いです。どこいってもそんな話をしていると家族に嫌な顔をされるかもしれませんが。

運営管理の店舗・販売管理はまさにこれです。テキストで、店舗設計を見ているより、テキストを片手にスーパーに行きましょう。

店内陳列や、看板、チラシなどをチェックしましょう。何に興味を惹かれるか、導線はどうなっているか、改善したら良いことはないか、考えながらテキストを読み込むのです。

変な目で見られるかもしれませんが、多くのことに気づきます。

仮説ベースで改善点を思いついたら、なぜそれをしていないかを考えてみてください。スーパーの陳列担当はプロです。理由があって実施していないことが多いのです。

ドン・キホーテと成城石井では、陳列方法や商品、ポップのレイアウトなど、全く異なるでしょう。

どちらかが正しく、どちらかが間違っているわけじゃありません。

ただ、戦略が異なっていて、ターゲットが異なっていて、価値観が異なっているのです。

それらを考えながら、仮説をアウトプットするだけで、楽しくアウトプットできます。そして、気になったことは確認したり、調べてみてください。

そこでインプットした情報は、ただテキストを読んでいるだけの情報と比べて圧倒的に定着しやすいことに気づいていただけるでしょう。

楽しみながら、仮説ベースで大丈夫なので街中でアウトプットしましょう。

経営戦略は社内の会議で、マーケティングは街中で、情報システムは社内のシステムで、経済学は新聞のなかで、経営法務は小説(知的財産権を競う)の中で、など、

ほとんどの科目で、アウトプットできる場があることに気づいていただける。

仮説ベースで自分の気づきをアウトプットすることで、ますます中小企業診断士の学習が楽しくなりますし、学習する意義を実感することもできるでしょう。

ブログのまとめ

まとめ:中小企業診断士を1年間の独学で一発合格できる効率的な学習方法

中小企業診断士試験の学習を効率的に進めるコツをご紹介しました。

この記事の内容をまとめると下記です。
・短期間で何回も反復することで記憶が定着します。少なくても3日連続で同じことに接触する、できれば5回は接触しましょう。

・インプットするときに、新たに学ぶ内容とこれまでの知識や経験をできる限り紐づけ、点を線にしてインプットすると記憶が定着します。

・楽しみながらアウトプットする習慣を身に着けることで、より理解が深まり、知識が定着し、勉強も有意義に楽しくなるでしょう。

3つご紹介しましたが、最も大切なのは、反復することです。効率的な学習を進めるということは、いかにインプットしたことを失わないかにつきます。

これまでいくつかの学習方法や記憶方法を試しましたが、短期間の間に毎日接触することに勝る知識定着の方法を私は知りません。

ぜひ、この記事の内容を参考に、学習計画を考えていただけると幸いです。   

この記事を書いた人
木下洋平

経営コンサルタント・研修講師
「ヒトが育つチームづくり」をはじめとした、人材育成と組織開発を得意としています
(保有資格)中小企業診断士・キャリアコンサルタント

投稿日 2021年2月28日

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