ミライオンの人材開発ブログ

 

組織スラックの大切さについての解説

経営を行う上で、組織の生産性を高める上で、いかに効率的な組織にするかが大きな課題となっているでしょう。

ムダを減らし、より効率的に価値を生み出せるようになるために、ITを導入する動きも活発です。

しかし、外的環境の変化が激しいなかで生き抜いていくために、ムダ(余裕)が大切になります。

この記事では、経営資源のムダである組織スラックの働きについて解説します。

この記事を読み終えると、組織スラックについてご理解いただけるでしょう。


  無駄(組織スラック)

組織スラックとは

組織スラックとは、組織における余裕資源です。

経営資源とは、ヒト・モノ・カネといわれます。

これらが、本来必要な量より多い余りの部分が組織スラックです。

つまり、組織スラックがあるということは、ムダがあるということを表します。

組織活動において、すばらしく効率的に行い、経営資源を100%に近いかたちで、運用するということは難しいです。

多かれ少なかれ、経営資源のムダ(組織スラック)が企業にはあるのです。

経営資源の無駄だとすると、ないほうが良いと思われるでしょう。

しかし、組織スラックは、あることでいくつかメリットが期待できます。

つまり、ある程度は余裕として持っておいた方が良いものなのです。

もちろん、ムダが多すぎると経営の非効率さが問題になりますので、適切な程度のムダはあった方が良いということです。

組織スラックがあることによるメリットとして、「クッション材としての働き」「リスクを取りやすくなる」ことが上げられます。

経営においては、より効率的に、より生産性高くというのが求められますが、一方で、外的環境の変化が早くなっている世の中において、適切な組織スラックを保持することの重要性を認識することは大切です。


組織スラックは、まるでクッション材のような働きをする

余裕がない時は、想定していないことが起こった時にそれによる影響を大きく受けます。

組織スラックとして、商品在庫を考えましょう。

想定以上に注文がきた(不確実性)時に、在庫が少なければ、影響が大きいでしょう。

在庫切れにより、失注したり、それによって顧客の信頼を毀損してしまったりするかもしれません。

また、在庫切れを起こしてしまうことで、販売部、マーケティング部、調達部、それぞれの部署でと調整が必要になります。

需要予測が適切だったのかなどで、部署間で対立が起こることも考えられます。

つまり、在庫(組織スラック)があることで、想定以上の注文がくる(不確実性)ショックを和らげ、部署間での対立を和らげることができるのです。

このように、組織スラックは非常事態において、社内外に対してのクッション材のような働きをします。


組織スラックがあることで、リスクを取りやすくなる

組織スラックがあることで、リスクを取りやすくなります。

ムダがあるということは、余裕があるということです。

余裕があるので、失敗や損失を許容しやすくなります。

外的環境の変化に対応して、変化することができるようになるのです。

一方で、余裕がないと、硬直化した組織になり変化することが難しくなります。

余裕がないため、リスク回避的になるのです。

また、余裕がないと、変化しづらくなり、単一的になります。

余裕があるからこそ、柔軟になり、柔軟になることで、多義性が生まれます。

つまり、余裕がないと、新しいことを試さずに、同じプロセスで進めることが多くなります。

同じプロセスで同じような結果しか出ないと、そこから得られる情報も限られてきます。

余裕があると、新しいことを試すことができます。

様々なプロセスで進めることで、様々な結果がでます。

そこから得られる情報には、様々な側面があり、分析の切り口によって、複数の意義や価値を見出すことができるのです。

そして、イノベーションを起こす種になるのは、このような多義的な情報(リッチな情報)です。

リッチな情報を分析することで、これまでになかった、あるいはこれまでは気づけなかった価値やアプローチを見出すことがイノベーションに繋がるのです。


ブログのまとめ

まとめ:組織スラックの大切さについての解説

組織スラックの大切さについての解説の解説をご紹介しました。

この記事の内容をまとめると下記です。
・組織スラックは、外的環境の変化が激しい現在において、大切な働きをする

・組織スラックがあることで、不確実さに対して強い組織になる

・組織スラックがあることで、リスクを取りやすくなり、イノベーションも起こりやすくなる

今回は、組織スラックに関して解説しました。

ITをうまく活用し、経営をいかに効率的にできるかというのは、多くの企業の課題です。

しかし、適切なボリュームのムダがあることで、外部環境の変化に適応しやすくなるという面をわすれてはいけません。

事業全体を効率化する中で、戦略的に余裕を作ることも大切なのです。
  

この記事を書いた人
木下洋平

経営コンサルタント・研修講師
「ヒトが育つチームづくり」をはじめとした、人材育成と組織開発を得意としています
(保有資格)中小企業診断士・キャリアコンサルタント

投稿日 2021年5月29日

ブログのカテゴリーの一覧

ビジネススキル

ビジネススキル

ビジネスマインド

ビジネスマインド

コミュニケーション

コミュニケーション

マネジメント

マネジメント

メンタルヘルス

メンタルヘルス

モチベーション

モチベーション

新入社員向け・就職活動

新入社員向け・就職活動

営業・マーケティング

営業・マーケティング

中小企業診断士の試験対策

中小企業診断士の試験対策