ミライオンの人材開発ブログ

 

心理的安全性を高める施策として有効な「しくじり研修」の解説

心理的安全性を高める施策として有効な「しくじり研修」について解説します。

上司や先輩社員も失敗をオープンにすることで、チームがオープンになり、挑戦がしやすいチームになります。

この記事では、「しくじり研修」についてご紹介します。

記事を読み終えると、「しくじり研修」についての理解を深めていただけるでしょう。

  しくじり

失敗をオープンにすることがチームにもたらす効果

心理的安全性とは、安心して自分の意見を率直に伝えることができることです。

この心理的安全性のある職場は、生産性が高いことが数々の調査で示されています。

心理的安全性のない職場はどのような職場かというと、上司が部下の意見を聞かなかったり、何かあればペナルティを課すような懲罰的な上司だったりする職場です。

それだけではなく、上司が完全無欠な人のように部下が感じる職場も心理的安全性が低くなると考えられます。

上司が全くミスをしないように感じると、部下もミスが許されないように感じます。

上司がなんでも知っているように感じると、自分の意見なんて上司にはすでにわかっていることで無意味なように感じますし、下手なことをいうと自分が無能だと思われてしまうかもしれないという恐れもあります。

上司が完全無欠な人のように感じてしまうと、率直に意見を伝えるということは難しくなるのです。

上司やベテラン社員が、失敗の経験をオープンにすることで、失敗が許される環境だと感じ、メンバーは挑戦しやすくなります。

また上司やベテラン社員が、わからないことをわからないと言い、率直に意見を求めることは、メンバーの心をひきつけます。

チームのなかで、相対的にパワーを持っている人が、自分の弱みをオープンにできると、チームのメンバーの全員がよりオープンになるという効果があるのです。


チームをオープンにする「しくじり研修」

「しくじり研修」とは、失敗談から学ぶ研修です。

上司やベテラン社員などから、順に過去に経験した失敗談とそこから得た教訓、今にどのように繋がってきているかを話して、メンバーみんなで学ぶという研修です。

失敗談には数々の教訓があります。

失敗談を学ぶことで、若手が同じような失敗を回避することができますし、また同じような苦境に身を置いたとしても、それを克服しやすくなります。

また心理的安全性のためにも非常に有用です。

上司や先輩が、完全無欠な存在ではなく、自分と同じように失敗し、自分と同じように悩みながら仕事をしていることを知れると、親近感を持てるようになるでしょう。

また失敗談を話した本人も、完全でなくてはいけないなどの自分を守る鎧のようなものが薄くなり、チームのなかでよりオープンにふるまえるようになります。

四半期に1回のペースでおこなうなど、順番に行うことで、チーム全体がよりオープンで、失敗を許容できる雰囲気を作って行くことができるでしょう。

「しくじり研修」自体は、30分ぐらいの時間で実施できます。

冒頭の10分で発表を行い、残りの20分で質疑応答や類似事例の共有などを行います。

できればパワーポイントなどで簡単な資料を作ってもらうのがいいでしょう。

四半期に一回ぐらいのペースだとそれほど手間はかからないかと思います。


「しくじり研修」を行ううえでの注意事項

「しくじり研修」では、失敗を許容しないといけない点に注意が必要です。

「しくじり研修」のなかで話された失敗に対して、駄目だしをしたり、注意したり、してはいけません。

そのようなことをすれば、失敗に対して寛容な雰囲気は生まれません。

目的としては、失敗を許容し、より挑戦しやすいチームを作ることです。

報告を受けていない話が出てきたりしても、寛容に受け止めるように努める必要があります。

また、「しくじり研修」では、どんな失敗談でも良いのかといえばそうではありません。

例えば、ただの怠慢によってもたらされた失敗はふさわしくありません。

挑戦したけど、結果的に失敗してしまったというのが理想的な失敗です。

頑張っていたのだけれど失敗してしまったり、教訓が多い失敗だったり、が題材として良い失敗です。

そのあたりは、スピーカーを担当する人に事前に簡単に打ち合わせするものも大切でしょう。

「しくじり研修」の目的は、失敗に対する抵抗感を下げ、挑戦しやすいチームを作ることです。

また、上司や先輩社員の弱みを知り、メンバー間の距離を縮めるとともに、オープンなチームを作ることが目的です。

その目的を考えてファシリテーションを行うことが大切です。


ブログのまとめ

まとめ:心理的安全性を高める施策として有効な「しくじり研修」の解説

心理的安全性を高める施策として有効な「しくじり研修」について記述いたしました。

この記事の内容をまとめると下記です。

・上司やベテラン社員が、失敗の経験をオープンにすることで、失敗が許される環境だと感じ、メンバーは挑戦しやすくなる

・チームのなかでよりオープンにふるまえるようになり、チームとしての学習が促進される「しくじり研修」

・失敗に対しては、寛容に受け止める必要があるが、いい失敗と悪い失敗があることははっきりさせる必要がある

失敗を許容し、より挑戦しやすいチームを作るために、「しくじり研修」は有効です。

失敗を学ぶことは、回避できる失敗を回避できるようになるなど、チーム学習の面でも非常に効果的です。

よりオープンで、より生産性の高いチームを作るために、「しくじり研修」の導入をご検討してみてください。

記事をご覧いただき、ありがとうございました。
  

この記事を書いた人
木下洋平

経営コンサルタント・研修講師
「ヒトが育つチームづくり」をはじめとした、人材育成と組織開発を得意としています
(保有資格)中小企業診断士・キャリアコンサルタント

投稿日 2021年5月5日

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