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組織の成長段階と組織文化の影響の関係性についての解説

中小企業診断士試験の経営戦略の問題の中でも、組織に関する問題は得点率が低い傾向があります。

実は、組織についての理解が深まれば、それほど難しくありません。むしろ、得点源にできるでしょう。

暗記をするというよりは、それぞれの論点についての理解をしっかり深めていきましょう。

この記事では、できるだけ簡単に組織についてのそれぞれの論点について解説します。

この記事を読み終えると、組織の成長段階と組織文化の影響の関係性についてご理解いただけるでしょう。

  成長段階

創業時の組織文化の特徴

創業時は、組織文化について考慮する必要はほとんどありません。

創業者やその家族が会社を支配している小規模な状態では、組織のルールや役割分担は明確になっていないことがほとんどです。

またルールを明確にする必要性も高くありません。

組織を管理することよりも、創業者の創造性や革新性がより大切であり、経営者や従業員が柔軟に行動できることがより重視されます。

つまり、組織をルール化、仕組み化することは、相対的に軽視されるのです。

このような創業時においては、組織文化はまだ強固に存在していません。

組織の構成員に組織文化が与える影響は小さく、それよりも創業者やコアのメンバーの個人によるリーダーシップの影響が大きいのです。

このような企業の創業時においては、組織開発を行う必要性は小さく、組織文化を改革する必要性もほとんどありません。


成長段階の組織文化の特徴

事業が軌道に乗り、売り上げが拡大するにつれて、組織の構成員が増えてきます。

組織の規模が大きくなっていく組織の成長段階においては、それに合わせて独自の組織文化も構成されていきます。

組織文化の強さは、組織によって異なります。

強い組織文化を構成する組織の特徴としては、下記のような特徴が挙げられます。

①距離が近い
②似ている
③業務上の依存性が高い
④コミュニケーションがとりやすい

一つ目の距離が近いとは、物理的な距離が近いということです。

例えば、全従業員が同じ建物の同じフロアで、パテーションなどで区切られていない環境で仕事しているような状態です。

一方、テレワークなどが推進されると、物理的な距離が離れますので、組織文化は醸成されにくくなるでしょう。

2つ目の似ているとは、性質が似ている(同質性が高い)ということです。

採用において、同じような経歴、同じような特性を持っている人を採用しているなど、組織の同一性が高い(多様性が低い)場合は、組織文化は強くなりやすいです。

3つ目の業務上の依存性が高いとは、お互いに協力しあう必要性が高くなり強い組織文化が形成されやすくなります。

4つ目のコミュニケーションがとりやすいとは、社内でのコミュニケーションツールやコミュニケーションネットワークが整備されていると、情報の共有がしやすくなり強い組織文化が形成されやすくなります。

つまり、組織内でのコミュニケーション総量が増えると組織文化が強固になりやすいのです。

また、その他に創業者のリーダーシップも組織文化の形成に非常に影響を及ぼす要因です。

リーダーシップと組織文化は表裏一体なのですが、この記事では詳細は記載しません。

組織が成長していく中で、組織文化は形成されていきます。

その影響の強さはどのような組織かによって異なりますが、多かれ少なかれ組織文化が従業員に与える影響は大きくなっていきます。

組織開発の必要性が生まれてくるのです。


成熟段階の組織文化の特徴

時間が経ち、さらに組織が成長し、成熟していくと、組織文化が強固になっていきます。

規模が大きく拡大していなくても、創業してから何十年もたっているなど時間経過によっても組織は成熟していきます。

組織文化が強固になると、それが、外部環境の変化への適応の阻害要因やイノベーションの阻害要因となることがあります。

このようなときに、組織開発の必要性はより高まってくるのです。

しかし、組織が成熟段階にまでなると、組織文化の変革は容易ではありません。

組織に根付いたものの見方や、仕事の進め方などを抜本的に変える必要があります。

そのためには、危機的な状況を意図的に作り出し、取締役の顔ぶれを一新したり、組織体制を大きく変化させたりするなどの劇的な打ち手が必要になるのです。


ブログのまとめ

まとめ:組織の成長段階と組織文化の影響の関係性の解説

中小企業診断士試験の試験対策として、組織の成長段階と組織文化の影響の関係性について解説をしました。

この記事の内容をまとめると下記です。
・創業時は、組織文化の影響は小さく、組織開発の必要性は低い

・組織の成長段階で、組織文化の影響は強くなっていく。組織の特性によって影響の強さは変化する

・組織が成熟すると、組織文化が外部環境の変化への適応やイノベーションの阻害要因となることがあるが、変革するために劇的な打ち手が必要になる

今回は、組織の成長段階と組織文化の影響の関係性についてに関して解説しました。

組織論は経営戦略やマーケティングと比べると苦手な方が多い領域です。

しかし、しっかり理解すれば得点源に変えられます。

また、暗記ではなく、理解していることが求められるという傾向があります。

組織論の他の論点とも密接に関連してくるので、ひとつひとつの論点を繋がりを考えながら理解するような学習がおすすめです。

記事をご覧いただき、ありがとうございました。
  

この記事を書いた人
木下洋平

経営コンサルタント・研修講師
「ヒトが育つチームづくり」をはじめとした、人材育成と組織開発を得意としています
(保有資格)中小企業診断士・キャリアコンサルタント

投稿日 2021年6月07日

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