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中小企業診断士試験の1次試験で、科目合格を狙ってはいけない理由

中小企業診断士の1次試験の科目合格者や、1次試験は合格したけど2次試験は合格できていない人の「対外的に使える新名称」が設定されました。

科目合格の段階でも、その該当科目の知識を証明するものを作り、科目合格者も転職や勤め先企業内で活用できるようにしようという考えです。

しかし、だからといって中小企業診断士試験の1次試験は科目合格を狙ってはいけません。もちろん、お仕事が忙しいなど、ご都合があると思いますが。

1,2年でストレートで一発合格するか、3,4年もかけるのかだと、資格取得までのコストが全く違います。

あなたが、資格取得が目的ではなく、その先まで見ておられるなら、短期集中で1次試験と2次試験を効率的にストレート合格するのがお勧めです。

この記事では、中小企業診断士試験の1次試験で科目合格を狙わずにストレート合格を目指すべき理由について解説します。

この記事を読み終えると、中小企業診断士試験の1次試験対策の効率的な進め方をご理解いただけるでしょう。

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中小企業診断士試験の1次試験について

中小企業診断士試験の1次試験は、7科目(1科目100点満点)ある試験です。総得点率が60%以上(700点中420点以上)で1次試験は合格です。

総得点率が60%に満たない場合は、得点率が60%を超えた科目は科目合格として翌年免除されます。

仕事が忙しいなどの理由で、計画的に科目合格を狙って進めようと考える人も多いようです。

しかし、科目合格狙いは非効率なので、できれば短期集中で、1次試験は7科目すべてを合格し、2次試験もストレート合格できるよう計画するのが良いかと思います。

中小企業診断士試験の1次試験は次の7科目です。

「経済学」「財務会計」「企業経営理論」「経営法務」「経営情報システム」「中小企業経営・政策」です。

実は、この試験の一つ一つの難易度はそれほど高くありません。

中小企業診断士の試験が難しい要因は、試験の問題が難しいのではなく、試験範囲が広いのが原因です。

経営に関する知識が、広く様々な領域にわたって出題されます。

カバーしないといけない領域が広いため、難しく感じますし、だからこそ科目合格を使って順番に合格していこうとする人がいるのです。

そしてこの試験範囲も科目によって広さが異なります。

「財務会計」「企業経営理論」は、他の科目と比較して明らかに試験範囲が広いです。

そのため、これまで「財務会計」「企業経営理論」に関する知識があまりない方は、相対的に多くの学習時間が必要になりますし、最初は得点できず苦手意識を持つ方がいます。

そのため、「財務会計」「企業経営理論」を後回しにしたり、逆に「財務会計」や「企業経営理論」だけを勉強したり、する人もいます。

しかし、実は、頻出論点はある程度絞られます。

そして、頻出論点を徹底して反復し、習得しておけば合格水準にたどり着けるのです。

試験範囲全体の領域は非常に広いですが、頻出論点に絞って効率的に進めれば、それほど7科目同時合格はそれほど難しくありません。

しかも7科目同時だと、苦手科目で点数を落としても、他の科目で貯金で来ていれば簡単にカバーできます。

この点数しやすい科目で高得点を取るというのは試験の鉄則なので、是非意識して試験対策してみてください。


科目ごとの特徴が全く異なる点を取りやすい科目とそうではない科目がある

試験には、得点幅が大きい科目と得点幅が小さい科目があります。

得点幅が大きいというのは、高得点を取る人も多ければ、低い点数の人も多いという、受験生によって点数のギャップが大きいことです。

1次試験の中で、得点幅が大きい科目は、「経済学」「財務会計」「経営情報システム」です。

得点幅が大きい科目は、得意科目にできると大きく貯金ができますが、苦手科目にしてしまうと大きな借金を抱えてしまいます。

これを得点幅が小さい科目(高得点を取りづらい科目)で返すのは大変です。

ですから、この「経済学」「財務会計」「経営情報システム」を得意科目にし、点数を稼げるようになるのが非常に大切です。

この3科目で高得点を取り貯金が取れれば、後の科目で多少振るわなくても、40点以下の足きりにならなければ、問題なく総得点率は60%を超えます。

各科目の頻出論点をトレーニングできていれば40点以下になることなんてまずありません。

「経済学」「財務会計」「経営情報システム」で高得点を取れれば、1次試験の7科目同時合格はだいぶ見えて来るのです。

しかし、一部が科目合格して、「生産管理」や「経営法務」などの科目を残してしまった場合、点数を伸ばすのが少し難しいです。

特に「経営法務」は年によっては平均得点がかなり低い年もこれまでありました。

「経営法務」に集中して勉強してきても、高得点を確実に取れるレベルになるのは大変ですし、もし高難度の年にあたって落ちてしまったら最悪です。

しかも「経営法務」は非常にたくさん勉強しても、中小企業診断士としての実務にはそこまで必要ありません。

「経営法務」は50点ちょっとぐらいの得点ができるようになるぐらいでいいのではないかと思っています。

私の経験則ですと、頻出論点を抑えればなんとか50点ぐらいは取れるようになります。

さて、この3科目についてですが、実は苦手意識を持っている人も少なくありません。

詳細は、別の記事にて解説しますが、この3つはどれも決して苦手科目にしてはいけません。

特に、「財務会計」に関しては、絶対に苦手科目にしないようにしましょう。

後述しますが、「財務会計」を苦手科目にしてしまいますと、2次試験で非常に苦労するからです。

一方で「財務会計」を得意科目にできてるとストレート合格がグッと近づきます。

「経済学」「財務会計」「経営情報システム」は、これまで仕事で経験していなかったり、学校で勉強していなかったりして、はじめて出会った場合は、チンプンカンプンでとっつきにくく感じるのではないでしょうか?

そのため、苦手意識を持つ人も多いと思います。

しかし、「経済学」「経営情報システム」は試験範囲がひろくありません。

頻出論点は限定されています。頻出論点のみを徹底してマスターするだけで、目に見えて点数が伸びます。

効率的に点数が稼げることがご理解いただけると思います。

勉強法については別記事で解説しますが、まずは頻出論点から、しっかり取り組んでみてください。

「財務会計」は試験範囲も広いですし、取っつきにくいですし、初めて勉強する方は苦戦する科目です。

しかし、この「財務会計」は、やればやるだけ確実に点数が伸びます。

やればやるだけ確実に点数が伸びるというのは精神衛生上とても良いです。

また、一度点数が伸びると安定して高得点を取れるようになります。

最も得点が計算できる科目です。

「財務会計」を地道に勉強して得意科目にできるかどうかが、中小企業診断士の試験を突破できるかどうかのカギになるといっても過言ではないのです。


2次試験の特徴と1次試験と2次試験の関連について

1次試験の科目のうち2次試験と試験範囲が重なっているのは、「財務会計」「企業経営理論」「運営管理」です。

「企業経営理論」「運営管理」は、1次試験でしっかり勉強ができていると2次試験の対策をする際に、知識のインプットをする必要がありません。

解答作成というアウトプットのトレーニング(2次試験はこれが大切)を行えば、合格水準までたどり着けます。

8月に1次試験を受けて、同年の10月に2次試験を受けるというストレート合格のスケジュールだと2次試験でインプット学習が不要なので、非常に効率的です。

しかし、逆に科目合格でブランクが空いてしまうと、改めて知識のインプットをしなければいけないので非常に非効率です。

1次試験を複数年で合格した人が2次試験でも苦戦しているという話を聞くと、こういったところにも苦戦の原因がありそうです。

もし、どうしても科目合格作戦でいきたいのでしたら、「財務会計」「企業経営理論」「運営管理」は最後に合格するように計画するのがよいでしょう。

「財務会計」は2次試験でも出題されます。

しかも、2次試験でも点数を稼げる科目です。

2次試験は、「財務会計」以外はすべて記述式の問題で高得点を取るのが難しいですが、「財務会計」はそんなに難しくなく、想定的に簡単に高得点が狙えます。

1次試験からしっかり「財務会計」を勉強できていれば、2次試験の問題演習を徹底すれば、高得点を出すことができるのです。

「財務会計」が中小企業診断士試験での点数を稼ぐのに最も効率のよい科目です。

しかも、「財務会計」は確実性の高い科目です。高得点が取れるようになると、ほぼ毎回安定して高得点を取れるようになります。

確実に点数が取れる科目があることは精神衛生上にも非常に良いです。

「財務会計」を地道にトレーニングし、あとは高得点を取りやすいうえに試験範囲も狭い「経済学」「経営情報システム」で高得点を取れるようにすれば、1次試験の7科目同時合格はできます。

「企業経営理論」「運営管理」は2次試験を視野にいれて、60~65点を取りたいです。

一方、「経営法務」や「中小企業経営・政策」は60点以上取らなくてもいいと思います。

頻出論点だけをまずはしっかりマスターし、それで過去問で50点ほど取れそうになっていたら、それで十分だと思います。そうするとずいぶん効率的になります。

ちなみに私は「中小企業経営・政策」は2~3週間ほど、過去問中心の問題演習中心の勉強しかしませんでしたが、問題ありませんでした。


ブログのまとめ

まとめ:中小企業診断士試験の1次試験は、科目合格を狙ってはいけない理由の解説

中小企業診断士試験の1次試験は、科目合格を狙ってはいけない理由について解説をしました。

この記事の内容をまとめると下記です。
・試験範囲は広いが、科目の特性を理解して学習すると、高得点を取って貯金できる科目がある

・「財務会計」を地道に勉強して得意科目にできるかどうかが、ストレート合格の鍵

・高得点を取って貯金できる科目と2次試験を考えてしっかり勉強したい科目と手を抜ける科目がある

中小企業診断士試験は範囲が広いので効率的に試験対策をするのが非常に大切です。

また科目の特性や2次試験との関係も異なります。

計画的に、効率的に学習すれば、働きながらで、独学でも1~2年の学習期間でストレート合格できます。

一方、細かい論点までこだわってしまうと物凄いことになります。

1次試験を2年かけて突破し、2次試験も2~3年かけている人もいます。TACやLECなど多くの資格学校に通い、各学校の評論ができる人もいました。

資格取得がゴールならそれでもいいかもしれませんが、資格取得がただの通過点でしかないのでしたら、計画的に効率的に学習をすすめるのがよいのではないでしょうか?

「財務会計」を制することが近道だということを、ぜひ覚えておいてください。
記事をご覧いただき、ありがとうございました。
  

この記事を書いた人
木下洋平

経営コンサルタント・研修講師
「ヒトが育つチームづくり」をはじめとした、人材育成と組織開発を得意としています
(保有資格)中小企業診断士・キャリアコンサルタント

投稿日 2021年5月14日

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